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【高速バスDay!】 草津温泉で雪見風呂を楽しむ

LCLの福利厚生制度の一つに「高速バスDay!」というものがあります。
これは、バス関連サービス提供会社社員としてまず自分がユーザ目線に立ち高速バスを体験する。そしてそれを業務やプライベートで伝播させていく。ということを主な目的として生まれた制度です。

具体的には、業務時間を利用して高速バスの日帰り旅行を自由にできるというものです。
目的地は日帰りで戻ってこられる距離の範囲内で、目的地での行動は自由です。

管理部ブログの「高速バスDay!社員体験記」では、このバス旅行に参加した社員自身が撮影した写真や感じたことを体験記にしそれを発表して参ります。

バス旅行を身近に感じて頂き、私もこういう旅に出てみようかしら、、と思って頂けると幸いです。

さて、そこで私は第一号として冬の草津の温泉満喫するべく旅立ちました。しゅっぱーつ!


行先:群馬県草津温泉
目的:草津温泉で雪見風呂を楽しむ
日時:1/27(金)
旅人:H氏、女性、人事担当


◆往路バス情報

バス会社:JRバス関東
シートタイプ:4列
乗車バス停→降車バス停:東京駅八重洲南口→草津温泉BT
乗車時刻(乗車時間):10:10→13:46(3:36)
料金:3,550円
乗客数(おおよその乗車率):100%
立ち寄ったSA名と停車時間:上里SA、20分
同じルートを電車で利用した場合の所要時間と料金比較(同ルートがなければ省略):本文中に別途詳細あり
その他バス特徴:トイレ付、充電USBポート各座席にあり
予約方法:電話
支払方法:コンビニ払い(セブンイレブン以外の主要コンビニ。ローソン、ファミマ、サークルK,サンクス、ミニストップで支払い可)

◆復路バス情報

バス会社:JRバス関東
シートタイプ:4列
乗車バス停→降車バス停:草津温泉BT→バスタ新宿
乗車時刻(乗車時間):17:30→21:37(4:07)
料金:3,550円
乗客数(おおよその乗車率):およそ80%
立ち寄ったSA名と停車時間:上里SA、20分
同じルートを電車で利用した場合の所要時間と料金比較(同ルートがなければ省略):本文中に別途詳細あり
その他バス特徴:トイレ付、充電USBポート各座席にあり
予約方法:電話
支払方法:コンビニ払い(セブンイレブン以外の主要コンビニ。ローソン、ファミマ、サークルK、サンクス、ミニストップで支払い可)


◆同じコースを電車利用した場合との比較
  〇電車モデルコース
   東京     10:16発 JR新幹線Maxとき315号・新潟行 
   高崎     11:05着 
   高崎     11:23発 JR特急草津1号・長野原草津口行
   長野原草津口 12:31着
   長野原草津口 12:41発 JRバス関東草津温泉※直通・草津温泉行
   草津温泉BT  13:03着

        高速バス     電車
所要時間   ×  3:36     〇 2:47
料金(往復) 〇  7,100円   × 15,520円
乗換回数   〇  0回      ×  2回
結論 時間に余裕があればバス利用がおすすめ!

所要時間についてはバスより短いですが、乗り換えの回数や料金で比較するとバスの2勝1敗。
電車の場合、乗り換え回数が多いので、身体の不自由な方、年配の方などへ乗り換えの手間の無いバスはおすすめできるのではないでしょうか。
特に地方の小さな駅はエレベーター、エスカレーターが整備されていない事も多い中、荷物を持って移動するので、そういった点でも、アピールできるのではないかと感じました。
とはいえバスの場合は道路渋滞があり、更に所要時間が加算されることもあるので、行楽シーズン、時間帯などからも判断して選択するのが良いと思います。

◆予約
夜行バス比較なびで表示されたものは、高速バスネットで見ると既に満席になっており、東京駅発も残1席だったため、また往復で確保できるか確認して予約。
電話の対応は無駄がなくわかりやすくテンポよくすすむ。
なお、なびの検索結果に記載のあった「問」(お問合せ)表示を見落としてたので、バス会社へいったところ残席0だったが、逆に、最初日程を組む時は、残席の有無にかかわらずどういう便があるのか見れる情報としてはありがたかった。(料金だけではなく時間で決めたい場合など)
予約時に往復それぞれの確認番号(4桁)と決済番号(11桁)をメモ。

◆支払い
コンビニで発券、支払いましたが、最初の画面は各社共通で使用しているもののようで、言われた番号の名称と画面で指示された番号の名称が異なっていた。
第一番号(確認番号は往復同じ番号だったのでバス会社番号?)を入れたのちは、そこからJR仕様になったようで、同じ名称になった。一瞬どの番号を入れるのが正しいのかわかりづらかった。

◆当日
出発は東京駅八重洲南口から。八重洲口に詳しくないので、早めに家を出発しました。早め過ぎて出発時刻の30分以上前到着。
まずは自分のバスの乗り場を確認。バス停には3便先まで表示がされています。

9個のバス停があるので、自分の乗車するバスが1個1個どのバス停なのかを確認するのが手間だなと思っていたら、その背面に全体の表示板発見。
電車で到着した人向けには、八重洲南口を出た正面もしくは通路側面に設置されているとよりわかりやすいのかも。


様子を見ていると、バスは発車10分前にバス停に入るようです。発車時刻まで時間がかなり余っていたため付近をブラブラ。
ブラブラしてたらJR高速バスのチケット販売窓口内に何席かベンチがあったのに気づきましたが、座れず。

(JR高速バスチケット窓口)
またお茶できるカフェも何軒かありましたが、到着前にコーヒーをテイクアウトしていたので、どのお店にも入れず外で時間をつぶしました。

左手は「夜行バス比較なび」が掲出した電光掲示板です。
10:00になると乗車予定のバスがバス停に入り、アナウンスがされたので、バス停へ。

(乗車したバス)

乗客層は特に〇〇が多くという特色は見られず、50-60代の夫婦、親子、カップル、友達同士などバリエーション豊かでしたが、一人参加は私だけでした。
この日の座席は満席で、同じ時間帯の他のルートで満席になっている便はありませんでした。
大きな荷物の人はバス下のトランクへ自分達で運び入れていました。
乗車後、運転手さんに乗車券を渡し、それはそのまま回収され、紙にかいてある座席番号を伝えられ座ります。

各座席には充電用のUSBポートがあり、他はドリンクホルダー、フック程度。枕が上下できたのでこれは自分の高さに調整でき楽で良かったです。

USBポート

発車時に途中の休憩が上里SA1回で行われることのアナウンスあり。
途中とくに渋滞もなくバスは関越道をひた走ります。
上里SAには11:55到着。SAの到着前には、間もなく休憩に入ることの日本語アナウンスの他、前方のモニターには4か国での表示がされます。これは日本語が不安な方も、何のアナウンスがされたのかわかって安心だと思いました。
SAでの休憩は20分間。休憩後のバス発車時刻もバス乗降口に表示されるので、聞き逃しても安心です。

その表示。

「出発時間は」せめて英語表記だけでもあれば良いのに。
とはいうものの、一人でバス旅に慣れていないので、うっかり集合時間遅れないようスマホで発車5分前にアラームセットして出ました。

発車時には運転手さんからシートベルト着用の呼びかけがあります。高速道路のシートベルト着用は義務付けられているので私も安全のため忘れずに装着して、バスは出発します。

到着の10分くらい手前の場所にJRバス関東の駐車場があり、そこで運転手の交代がありました。
バスは草津に到着後とんぼ帰りするようです。
隣は20代後半くらいの女性だったので、道中特に不都合もなく快適に過ごせました。
草津には予定より15分遅れて到着しました。圏央道を回避したためその分遅れたとのこと。

◆草津着
草津温泉バスターミナルは、草津温泉中心の湯畑から徒歩5分の場所にあります。
うっかりここの写真を撮り忘れましたが、約5台ほどが停車できるスペースがあります。斜面に建てられているので、到着は2階になるので1階が外への出口になっています。
途中JRのバスとしかすれ違わなかったので、独占しているんでしょうか。

草津は雪が積もっていましたが、湯畑までの下りの坂道は雪が取り除かれているので、安心して進めます。
湯畑に到着すると、外国人観光客が目立ちました。ちょうど旧正月の休みに入るタイミングと重なったせいかバスにも中国人の親子が乗車していましたが、あちこちから中国語が聞こえてきます。



さて今回の目的地では、3箇所の湯めぐりができる手形を購入して全部回る、と決めてたので、まずは1箇所目の西の河原露天風呂へ向かいます。有名な湯畑から徒歩15分くらいで到着します。

三湯めぐり手形3カ所のどこでも購入可。一緒に地図ももらえます。大人1,600円。個別に支払うと2,100円なので500円お得になっています。またこのよいところは有効期限が無いことと、余ったらこの手形自体がハガキなので、誰かにプレゼントすることができます。温泉の楽しみを御裾分けできるなんて素敵ですね。

さて西の河原露天風呂。写真でお見せできないのが残念ですが、巨大な露天風呂のみのいさぎよいお風呂でした。とても広く開放感あって良かったです。何より良かったのは湯船の中にいくつか座れる石があり、座るとその高さがちょうどよく、長く入っていられそうなところ。でも初回なので湯あたりしないよう10分で上がりました。
ここにはお風呂を上がったあと休める休憩所が無いので、入って出るだけになります。
早速ホカホカになった状態で、次の温泉へ出発。


西の河原公園。少し粉雪が舞っていました。


途中、温泉卵を売っていたので頂きました。 

次に向かった2つ目の温泉は「大滝乃湯
湯畑から徒歩7~8分くらいで到着します。
普通の内湯もありますが、ここは「合わせ湯」という入り方ができる39℃~45℃まで温度設定されたお風呂が4つ並んでます。低い温度から徐々に体を慣らしていくそうですが、44℃までは楽勝です。45℃も余裕~♪と思って脚入れたら痛い痛い!3秒も入っていられないです!
それでも慣れるはず!と再度挑戦してみてもやっぱりイタッ!アツッ!となりお風呂に入っては飛び出す事を繰り返していたら、次に来た合わせ湯ベテランさんが親切に入り方教えてくれました。
ベテランさん曰く、とりあえず脚だけではなく肩まで一気に入って10秒。それを繰り返すと慣れますよ、とのことでした。やってみたら一気にすれば肩まで楽に入れました。
でも10秒はきつく、倍速スピードで10秒数えて(だから実際は5秒…)、何度か繰り返しましたが最終的な結論としては、私は45℃には入れない。でした。
お風呂から出ても、汗が次から次へと出てくるし身体は熱いしで、飲みたくないのにアイスコーヒーを一気飲みして少し落ち着いてから3か所目の温泉に向かうという苦行に近い様相になってきました。

命の水 アイスコーヒー
ちなみに、ここは西の河原公園と違い、食事をする場所や休憩する場所など日帰り湯をのんびり楽しめる作りになっています。

そんな状態で3か所すべて巡るのは果たして身体に良いことなのか心も折れかけてきました。
そこで「カピバラの赤ちゃん生まれました」のノボリがあったのを思い出し、受付の人に聞いたところそのカピバラがいる草津熱帯圏はここから歩いて5分くらいとのこと。
温泉にきて休みたかったのに温泉を休むため、草津熱帯圏へ向かう事にしました。

草津熱帯圏
すぐ到着しました。入園料1,000円。手形とそう値段変わらないです。
受付でいきなり「ドクターフィッシュは16:30でおしまいなので、先にそちら済まして下さい。」と言われました。えっ!?ノルマ? ドクターフィッシュとは皮膚の角質を食べてくれる魚です。(心から食べたがっているのか知りませんが)この魚に全然興味がなかったのですが、今後自分からは一生試さないと思ったので、行ってみました。既に4名ほど水槽に足入れて角質食べられてます。なぜか皆さん無言です。
私は手を食べて頂くことにしました。

感想は「気持ち悪かった」です。写真では数匹しか見えませんが手の平の内側にたくさんいます。
自分の予想通り今後一生試すことはないと思いました。

カピバラに気持ちを切り替えて先を進みます。
途中サル山がありましたが2匹しかいなく、カピバラも期待していいのか不安になってきます。
さて雪道を進みドーム型の本館に到着しました。中に入ります。

熱い!!!

つい何分か前まで温泉に入って玉のような汗をかいてた私にとって一旦休憩のはずが、服着ている分温泉を超える苦行になりました。熱帯園なので当たり前でした。
中にいる動物は、ワニ、カメ、蛇、トカゲ、サル、インコなど大型の鳥など。
正直この辺の動物はわりと好きなのでじっくり見て回りたいところでしたが、小走り。一部ダッシュ。
以下動物のところだけは20秒くらい停止して眺めていました。

爆睡するミニブタ

ピグミーマーモセット(手のひらサイズでとにかくかわいい) 
カピバラ。赤ちゃんに注目する余裕なくお父さんかお母さんかわからない大人のカピバラ。100円でえさあげられます、触れます。という事でしたが、とにかく暑くて逃げるようにこの場を去りました。

途中「金魚とめだか」というコーナーも発見。地方のこうした場所は不思議な展示物多いです。
餌じゃないことを祈りつつ熱帯園を後にしました。

外が寒くて気持ち良い~。

外気を顔面にあてながら草津の町を湯畑へ戻っていきました。
ちなみに湯畑前のセブンイレブン。周囲との調和からか茶色の看板でした。

3か所目:御座之湯 
17:30が草津BT出発時間ですが、ここに入ったのは16:50。
そのためここはお湯を楽しむとかではなくノルマ達成だけになってしまいました。身体暑いですし。
湯畑は目の前で、お風呂自体も雰囲気があってよいのでもう少し入っていたかったですが・・・。
休憩所もあるので、出発前最後の温泉としてのんびり過ごすのにはもってこいかも。

達成書をもらいご満悦の私。湯畑前にて。

暗くなるにつれ湯畑はライトアップされ始めました。

草津BTに到着。まだ車内へのアナウンスがされていないので待合所で荷物の詰めなおしをしていました。
2階の待合所の座席数自体は少ないのですが、バスの乗車数が少ないからか比較的閑散とした雰囲気です。
金曜のこの時間に東京へ行く人なんていないですよね、空席ありました。座席は8割程の埋まり具合です。
その中私の隣は、割と体格のよいおじさんで、しかも落ち着きがなく座ったかと思ったらガバッと身体前に出して前方見たり、5秒に1回ふぅーとため息をついたり、と挙動にあやしさ満点な人だったので、落ち着いて休めませんでした。女性専用車じゃなくても女性は女性同士など性別で座席を決めて頂けますとありがたいと痛感した帰り道。途中渋滞があり予定より20分ほど遅れてバスタ新宿に到着。4時間30分コースでした。

◆まとめ
今回のバス旅は「安心、安全、便利」をテーマに見てました。
昼行便という事と往路は女性が隣という事もあり、居住空間としての安心、安全は担保されていました。運転についても発進、停車もスムースでとても丁寧でした。
復路は先に記載したように隣が男性だったので落ち着けませんでした。
また座席は4列プランでしたので、椅子タイプとしては一般的なものだったと思いますが、長時間座っていて、お尻が痛くなるということはありませんでした。実際は休憩もあるので2時間連続が最長だったと思います。
また、リクライニングはそれほど倒さなくても枕の高さを上下できたからか、首が凝ることもなく比較的快適に過ごせたのは意外でした。

バス旅の何が一番いいかと考えてみましたが、自分にとっては自分で運転しなくていいので楽という事をまず感じました。
草津までの距離なら雪の無い時期であれば、自分で運転を選択していたと思いますが、バスだと変化していく景色を眺めてぼーっとできる時間を持てますし、雪道は自分では行けないので季節問わず行けること、それを安く可能にしてくれるのはいいなと感じました。特に帰り道は疲れていることも多いので、運転しなくて良いのは魅力です。そうなると疲労も少なくこうした日帰り旅行も気楽に行けそうです。(長距離行くと翌日休息日にしていました)
そのため交通機関との比較は電車だけでなく、自分で運転するというのもあってよいと思いますので、最初の比較表に自家用車を追加し再掲出します。

また、今回は目的地とバス停が一致していたゆえのものですが、目的地に乗り換えなしで到着できるのもとても楽で大きなメリットに感じました。

       高速バス    電車         自家用車※
所要時間   ×  3:36    〇 2:47    ×  3:36
料金(往復) 〇  7,100円  × 15,520円  ×  高速道路7,100円+ガソリン代(400km分)
乗換回数   〇  0回    ×  2回     〇 0回
結論     費用面だけで見ると3人以上なら自家用車。
       2人ならとんとん。
       1人なら電車より高くなる可能性も。
       時間に余裕があれば2人以上参加ならバス利用がおすすめ。

※自宅最寄りICからの換算。偶然ですが、ETC料金の往復とバス往復料金が同額でした。

                                     以上

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