日時:2019年3月28日(木)
行き先:静岡県・御殿場
目的:アウトレット以外の「御殿場」の魅力を発掘する
旅人:Mさん、Webディレクター
◆往路バス情報
バス会社:富士急行バス
シートタイプ:4列
乗車バス停→降車バス停:横浜駅→御殿場駅
乗車時刻(乗車時間):07:30→09:04(1:34)
料金:1,650円
乗客数(おおよその乗車率):9割
立ち寄ったSA名と停車時間:なし
同じルートを電車で利用した場合の所要時間と料金比較:1:41 /1,490円 横浜→国府津→御殿場
その他バス特徴:全席指定、トイレ付
予約方法:ネット予約
支払方法:コンビ二払い
◆復路バス情報
バス会社:小田急箱根高速バス
シートタイプ:4列
乗車バス停→降車バス停:御殿場駅→横浜駅
乗車時刻(乗車時間):18:10→19:45(1:35)
料金:1,650円
乗客数(おおよその乗車率):2割
立ち寄ったSA名と停車時間:なし
同じルートを電車で利用した場合の所要時間と料金比較:1:41 /1,490円 御殿場→国府津→横浜
その他バス特徴:自由席・コンセント有、トイレ付
予約方法:ネット予約
支払方法:コンビニ払い
【体験記】
御殿場と言えば、「プレミアムアウトレットでショッピング」をイメージする人が多いのではないでしょうか。
かくいう私もその一人だったので、今回は「グルメや自然景観」にフォーカスを当て、高速バスで御殿場開拓の旅へ行ってきます!
■横浜駅西口から出発
自宅から最寄りの高速バス乗り場へ向かいます。
横浜駅西口から徒歩5分、22番バス停が「レイクライナー」の乗車場所です。
レイクライナーは横浜~御殿場~河口湖間を結んでいます。
この日は春休みシーズンということもあり、若者で埋め尽くされ賑やかでした。
車内は4列シート。トイレ付きでコンセントはなし。
シート間の幅は狭く感じましたが、足元は広かったのでのんびりできました。
■御殿場駅に到着
乗車して1時間半後、御殿場駅に到着しました。
平日のためか、あたりは閑散としています。人混みは嫌ですが、誰もいなければいないで不安な気持ちになりますね…。
気を取り直して、まずは駅の向かい側にある「御殿場市観光協会」で自転車をレンタルします。
本日お世話になるママチャリ。事前予約をしていたのでスムーズに借りられました。
▶御殿場市観光協会レンタサイクル
貸出時間:9:00~17:00
・2時間まで 500円
・2時間以上 1,000円
■緑に囲まれたカフェ「とらや工房」へ
さて、最初の目的地へ向かいます。
「とらや工房」は羊羹で有名なとらやが手掛けた工房兼カフェ。
御殿場で人気があるので「御殿場 グルメ」で調べると必ずヒットします。
駅から自転車を走らせ約15分。とらやの専用駐車場に着きました。
案内係の人曰く、自転車は空いていれば導流帯に置いても大丈夫とのこと。
近くに案内板を発見!
その先に茅葺屋根の門と竹林がどーーーんとお出迎え。ここが敷地の入り口です。
道なりに進んでいくと「とらや工房」にたどり着きました。
昨年「マツコの知らない世界」で紹介された直後は、開店1時間前で30~40人が並び、売り切れ続出だったそう。
しかしこの日は開店10分前で8人ほどでした。売り切れの心配はなさそうですね!
外に設置されていたメニュー表。(売り切れシールが既にセットされている…!)
季節限定商品もあるので、要チェックです。
迷っている間に10時になり、お店がオープン!
中に入ると、とらやの和菓子を製作している「工房」の様子を見ることができました。
「手作り」ってだけでついつい惹かれてしまいます。
レジが1台しかないため、注文列の進みはかなり遅かったです…。
なるべく待ちたくない人は、早めに並ぶことをおすすめします。
狙っていた2つの和菓子をイートイン用で注文しました。
▲どら焼き・季節限定さくら餅 煎茶セット。887円(税込み)
どちらも甘さ控えめなので食べやすいです。何個でもいける~!
煎茶のお替りは自由です。
(※桜のオブジェはついてきません。「映え」を狙って100均で調達したものとなります)
テラス席は自然を感じながらお茶菓子を楽しめちゃいます。春~秋の時期にぴったりです。
「とらや」は全国に展開していますが、「自然・工房・和菓子」の3つを堪能できるのは「とらや工房」ならではの魅力です。
一度腰を下ろしてしまうと、中々立てないほどに落ち着く場所でした。
▶とらや工房
営業時間
・4月-9月 10:00~18:00
・10月-3月 10:00~17:00
定休日
毎週火曜、年末年始
■情緒あふれる「東山旧岸邸」へ
とらや工房と同じ敷地内に、ひっそりと佇む建物があります。
安倍総理の祖父であり、元総理大臣でもあった「岸信介」さんの邸宅です。
昔は非公開だったそうですが、今は一般公開されています。
せっかくなので見学してみることにしました。
入館チケット(一般300円)を案内所で購入し、いざ邸宅訪問へ。
入館してすぐにボランティアガイドさんがいたので、案内してもらう事にしました。
最初に訪れた部屋は「書斎兼応接間」。
建設当時(1969年)から50年ほど経っていますが、全く色褪せていません。
こちらは、来客のために設けた「応接間」。
机は「鏡面仕上げ」のため、庭の景色が反射していてとても綺麗でした。
右奥の庭を向いているソファは、岸さん一番のお気に入りだったとか。
この邸宅の設計は、近代数寄屋建築の祖と称される建築家「吉田五十八(よしだいそや)」さんが手掛けたそうです。至る所に細かなデザインが施されています。
隣の「食堂」では、絵画の様な庭園が眺められます。
雨戸を開けて聞こえてくるのは、小川の音と鳥の鳴き声だけ。
当時、この景色を見ながら、岸さんは写経をされていたそうです。
「キッチン」には、歴史を感じる配電盤スイッチがありました。
部屋数が多いだけあって、数が尋常じゃないですね。
右隣は、3人の女中さんに自分の居場所を伝えるお知らせ用だそうです。
最後は「和室」。縁側でスイカを食べている様子が目に浮かびます。(実際食べたかどうかは知りませんが…)
2階の寝室や浴室はプライベートゾーンということで残念ながら非公開。
見学は1階のみですが、どこを切り取っても趣があり、情緒あふれる素敵な空間でした。
▶東山旧岸邸
営業時間
・4月-9月 10:00~18:00
・10月-3月 10:00~17:00
定休日
・毎週火曜、年末年始
入館料
・一般300円
・小中学生150円
■枝垂桜で有名な「秩父宮公園」へ
とらや工房から自転車で約5分。
敷地面積が東京ドームの約1.5倍もある「秩父宮公園」へ到着しました。
入場料300円を支払い、正門に並ぶヒノキの間を通って奥へと進みます。
これは…梅?
梅と桜って、花が枝に直接くっついているorくっついていないで見分けるので、多分梅です。
一応その場で調べてみましたが、「枝にくっついているものは「梅」か「桃」です」とのこと。
選択肢がさらに増えた…。あとは花びらの形でも分かるそうですが、結局よく分からなかったので、梅(仮)ということで。
今回は公園内の「枝垂桜(しだれざくら)」を目的に足を運びましたが、惜しい事に7分咲き。満開の時期は辺り一帯がピンク色に色づいて、さらに綺麗なんでしょうね。
酸性雨で酸化したであろう「秩父宮両殿下」の銅像がありました。枝垂桜と一緒にパシャリ。
昔この公園は、殿下の邸宅だったと書いてあり驚きました。
時間が足りず周れきれなかったのですが、歴史記念館や売店・休憩所もあります。
また、夏はダリア・秋は紅葉・冬はクリスマスローズと、1年中季節の花々が楽しめるそうですよ。
▶秩父宮記念公園
営業時間
・4月 9:00~17:00
・5月、9月-3月 9:00~16:30
・6月-8月 9:00~17:30
定休日
・毎月第3月曜日(祝日を除く)
入館料
・一般300円
・小中学生150円
■「さわやかのハンバーグ」の整理券を取りに行こう
「平日でも2時間待ちは当たり前」なInstagramで話題のレストラン・さわやか。
静岡県内のみで出店しており、都内から最も近いのが「御殿場店」なんだそう。
ホームページから現在の待ち時間が確認できるのですが、噂通りで驚愕しました。
「ディズニーの人気アトラクション待ち時間」と変わらないですね。
さすがに1人で並ぶのには時間が余りすぎるので、ネットで見つけた「並ばずにスムーズに入れる方法」を実践してみました。
①1回店舗へ立ち寄り、整理券を貰う
②スマホで整理券のQRコードをかざす
③案内時間が随時更新されるので、それに合わせてお店に向かう
1度立ち寄るのが手間ですが、予約不可なので仕方がないですね。
一旦お店を後にします。
■駅前のポッポ広場に寄り道
気になっているカフェがあったので、御殿場駅に戻ると漆黒のSL「D52号型」を発見!
当時は貨物用蒸気機関車として東海道・山陽本線を走っていたそうです。
中に立ち入ることは出来ませんが、階段を登ると運転台を見ることができます。
SLを見る機会なんて滅多にないので、新鮮でした。
■身体に優しいカフェ「TEA STAND れいほう茶」へ
ポッポ広場のすぐ側に、気になっていたカフェ「TEA STAND れいほう茶」がありました。
手書きで書かれたメニューが可愛らしい。
TEA STANDなので飲み物が充実しています。食事やデザートも揃っています。
店内はこじんまりとしていて席数は少ないですが、アットホーム感は満載です。
キャンドル、ポーチなどのハンドメイド雑貨も販売しています。
嬉しいポイントは充電可能なところ!
IPhone6Sはそろそろガタがきたようで、電池の消耗が非常に激しいのでありがたいです。
▲キッシュプレート 1,080円
今回いただいたのは、管理栄養士の人が考案したメニュー!
どれもグルテンフリー(米粉使用)なので、身体に優しいと評判だそうです。
美味しくてあっという間に平らげてしまいました!
店員さんの愛想もよく、何度も通いたくなるようなお店でした。
▶TEA STAND れいほう茶
営業時間
・月木金土 10:00~19:00
・日祝 10:00~18:00
■スパリゾート「オアシス御殿場」へ
まだ「さわやか」からお呼びがかかりそうにないので、「スパリゾート・オアシス御殿場」へ行ってみることにしました。
カフェから自転車で約5分。「え…………?」と思わず声が出てしまった外観がこちら。
パチンコ屋(の謎なキャラクター)と同じ建物にあるみたいです。
古びた様子に不安になり、Googleマップを三、四度見しましたが間違いないようです。
自動ドアが開いた先に、何故か昔懐かしのクレーンゲームが1台。
不安が押し寄せてきましたが、店内の奥に受付があったので一安心。
@nifty温泉でクーポンを見つけたので1,350円になりました。
お値段的にお風呂やらアメニティやら、色々期待してしまうのですがどうなんでしょうか。
兎にも角にも、お風呂に行ってまいります!
…はい。こちらは食堂のお写真です。
実はエレベータでお風呂の階へ向かったのですが、ドアが開いた瞬間更衣室でした。
(棟で男女分かれています)
というわけで、フォルダに残っていたのは「男女共有の食堂」の写真のみ。
お風呂はこんな感じでしたよ!(個人の感想です)
・広さや種類は銭湯以上、スーパー銭湯以下 ※温泉ではないので注意
・真ん中にプールがあるが、夏以外は入れない冷たさ
・サウナやタオルが無料、お風呂上りに館内着でくつろげるのは嬉しい
外観を含め全体的に古びていますが、中の清潔感は保たれていました。
駅近ですし、お風呂に入って帰りたい人には良い場所だと思います。
▶OASIS GOTEMBA
営業時間
・朝10:00~翌朝9:00
入館料
・平日
大人1,500円 小学生700円
幼児500円
・休日
大人2,000円 小学生1,000円
幼児500円
食堂でアイスを食べながらくつろいでいると、「さわやか」からお呼びがかかりました。
オアシスから自転車で3分程なので、タイミング良くお店に到着。
■「さわやかのハンバーグ」を食べよう
お待ちかねの時間がやって来ました。
食欲旺盛な私の割には食事を控えていたので、今にもお腹と背中がくっつきそうです。
来店してすぐに席に案内されたので、その場で定番メニューのハンバーグを注文しました。
▲げんこつハンバーグ 1,080円(税込)
待つこと約10分。ついに有名ハンバーグとご対面!
店員さんが目の前でタレをかけ、カットしてくれます。
「ジュッワ~~~~~~~~~」という音と共に、ジューシーな香りがします。
(動画も撮っていたのですが、店員さんとの会話がジュージュー音よりも大きくなってしまったため、ボツになりました…。)
お肉は肉汁たっぷりで、オニオンソースとの相性も抜群。
ご飯と一緒に食べるとさらに幸せな気持ちになれます。
かなりのボリュームがあったので、食べた直後はお腹が苦しくて動けませんでした。
▶炭焼きレストラン さわやか
営業時間(御殿場店)
・11:00~23:00
定休日
・12/31,1/1
■ホッと一息「COFFEE風月」へ
お世話になったレンタル自転車を返却した後、帰りのバスの時間まで少し余裕がありました。
先程のお肉はどこへ消えたのか、急に甘いものが食べたくなり、駅近の純喫茶へ寄ってみることに。
ジョン・レノンも訪れたことがある「COFFEE風月」です。
店内は分煙されていないので、たばこの匂いが少し気になりましたが、静かで落ち着きがありました。
▲プリン420円/ダージリン450円
プリンなんちゃら~っていう名前だったと思うのですが、ど忘れしました…。
プリンは硬めで濃厚です。何よりお値段がリーズナブルでありがたいです。
最近、食事の〆(しめ)にパフェを食べる「〆パフェ」が流行っているみたいなので、私もこれで〆にしたいと思います。
■さて、横浜へ帰ります
楽しい時間はあっという間。
お土産を駅構内のキヨスクで購入し、バスを待ちます。
帰りの「小田急箱根高速バス」は、降りた場所とは反対側のバス乗り場(3番)です。
定刻通りバスがやって来ました。
行きと同じ4列シートですが、今度はコンセントが付いていました!ありがたや~。
1日動き回った疲れと、終点が横浜駅という安心感からかすぐに眠ってしまい、次に目を開けた時には横浜駅でした。
~旅を終えての感想~
「高速バスDay!」のお陰で、今まで知らなかった御殿場スポットを巡れて楽しかったです!お腹も気持ちも満たされた旅でした。
実は温泉を2件ピックアップしていたのですが、「定休日」と「駅から遠い」という理由で諦めざるを得なかったので、いつかリベンジしたいと思っています。
今回訪れたスポット以外にも、御殿場にはまだまだ素敵な場所がありそうです。
ぜひ皆さんも高速バスを使って、「御殿場開拓の旅」に出かけてみてください!