行き先:笠間
目的:笠間めぐり【イナリ・ヤキモノ・イナダイシ】
日時:2019/03/20(水)
旅人:T氏、デザイナー
◆往路バス情報
バス会社:茨城交通
シートタイプ:4列
乗車バス停→降車バス停:秋葉原駅→笠間駅前
乗車時刻(乗車時間):8:20→9:55(1:35)
料金:1,400円(2枚組回数券使用)
乗客数(おおよその乗車率):8割(空席7,8席/42人乗り)
立ち寄ったSA名と停車時間:なし
同じルートを電車で利用した場合の所要時間と料金比較:2:18 /1,940円 ※乗換2回
その他バス特徴:トイレ、ACコンセント、Wi-Fi
予約方法:ハイウェイバスドットコム
支払方法:バス車内で現金支払い
◆復路バス情報
バス会社:茨城交通
シートタイプ:4列
乗車バス停→降車バス停:笠間駅前→秋葉原駅
乗車時刻(乗車時間):16:45→18:50(2:05)
料金:1,400円(2枚組回数券使用)
乗客数(おおよその乗車率):6割(空席15,6席ほど/42人乗り)
立ち寄ったSA名と停車時間:なし
同じルートを電車で利用した場合の所要時間と料金比較:2:05 /1,940円 ※乗換2回
その他バス特徴:トイレ、ACコンセント、Wi-Fi
予約方法:ハイウェイバスドットコム
支払方法:バス車内で現金支払い
【体験記】
高速バスDay!の制度を利用して笠間へ行ってきました。
新しいお皿やお椀が欲しいなと思っていたので焼き物で有名な益子に行こうかとバス便を検索しましたが、益子行きの「やきものライナー」が途中笠間にも停車すると気づき目的地を変更しました。
笠間も笠間焼が有名です。益子へは以前行ったことがあるのでせっかくなら知らない街へ行こうと思い、笠間に決めたのです。
–チケットの購入
チケットを予約しようと「バス比較なび」でバスを絞り込み予約サイトへジャンプ!
茨城交通のサイトからハイウェイバスドットコムへ飛ばされやっとチケット予約完了。
会員登録すると割引が、とあったので登録したのに支払いは現地でとのことで関係なかった・・・先に言ってよ!
–出発
秋葉原のバス乗り場はヨドバシカメラの前でした。
茨城交通のサイトに地図があるのでだいたい分かってましたが、知らずに現地に行くとちょっとわかりづらいかもしれないです。
▼秋葉原の高速バス乗り場へのアクセス方法はこちらもご参考に!
https://www.bushikaku.net/article/77783/
8:20発のバスですが10分前にはバス停に入ってきました。予約画面など特に見せることなく、乗客をどんどん乗せていました。運転手さんは「予約した席がわからない人は聞いてください」とだけ言ってました。運賃も降車時だそうで。
バスは42人乗りでAC電源・トイレ・Wi-fi付き。
この便は予約制ですが、席が空いていれば予約なしでも乗車可能とのこと。自分の席には「予約済み」のカードが置いてありました。
空席は7、8席くらいだったので乗車率は8割強くらい。益子の陶器市などイベントがあるときは増便もされるくらい人気なんだそう。
バスは上野から浅草を抜け、向島から高速道路に入りました。
今回の旅のお供。図書館の返却期限までに読み終えるべく、持ってきた本。
昨年(2018年)の話題作ですね。評判通り、巻を措く能わざる快作!・・・なんだけど巻、置いて寝ちゃいました(ダメじゃん)。このときの自分は下巻での衝撃の展開をまだ知らないんだな、とか写真見てしみじみ思ったり。
気がつくとバスはすでに常磐道から北関東道へ入ったところでした。
友部ICで高速を降り、予定より10分早い9:55には笠間駅前に着きました。乗車時間は1時間35分、あっという間でした(寝てたので)。
降車時に運賃を支払いました。通常片道1,600円ですが、2枚2,800円の回数券を買うと往復で使えるので実質片道1,400円。お得!
さらに、やきものライナーの乗車証明書というのをもらうと、各所で割引サービスが受けられるとのことで至れり尽くせり。
それがこれ。
・・・よく見ると日付が前日のものだった!2日間有効で日帰り旅だからよかったものの、こういうのはちゃんと確認しないとダメですね。
–レンタサイクルを借りる
停留所名こそ「笠間駅前」ですがバス停は笠間駅から少し街道に入ったところ。駅前のターミナルにあるバス停は路線バスのものでした。
笠間駅は2016年にリニューアルしたばかりでとてもキレイ。
駅前にある観光案内所でレンタサイクルを借りられます。
料金は1日300円、電動自転車は1日500円。ここは迷わず電動を選択(以前やはり旅先で借りてすごいラクだったので)。人生2度目の電動自転車です。さきほどの乗車証明の提示で100円引きになるので実質400円となります。
ちゃんと整備されていて、サビも汚れもなくカゴも壊れてなくブレーキの具合もタイヤの空気も充電もバッチリ。素晴らしいです。
実は予約できないかと事前に電話していたんですが、予約は受け付けてないとの返答でした。ただ、お花見シーズンなどの繁盛期でも「裏から追加で出してくるからねー」と言われてたので、借り損ねる心配はなさそうでしたが(というか「裏」って言われても)。
–石切山脈
それでは笠間観光・・・ですがまずは隣りの駅の稲田へ。
稲田で採掘される稲田石は有名な石材。特に白くて美しい御影石とのことで、日本の代表的な建築物で多く使われているんだとか。その採石場が見学できるところがあるのです。
というわけで自転車で約20分ほど走り、案内をしていただける株式会社想石さんへ向かいました(見学は要事前予約)。
特に案内表示などないので注意です。でも外からもちらりと白い岩肌が見えてきました。
自転車を停めた目の前がもう石切場でした。絶景です。すごい迫力!
「石切山脈」とは稲田にある東西8km、南北6kmにわたる花崗岩の石山のこと。ここは明治から2014年まで100年以上かけておよそ65mを採石した跡地なんです。湧水と雨水が35mも貯まりこのような絶景の池(というか湖)になったそうです。つまりこの水面から白い岩肌が見えている頂上まで、同じくらいの深さで水が貯まってるということ。そしてかつてはそこまで山だったので、これだけの量の石が切り出されて全国に運ばれていったのですね。
動画も撮りました。
https://youtu.be/-f3R_CsFlpc
見学に際して、すごく丁寧でわかりやすく楽しいガイドをしていただきました。一気に稲田石に詳しくなってしまった気分です。全部書くとかなりの量になりそうなので箇条書きでいくつか。
・稲田石は約6千万年に噴出したマグマが海底で固まってできた花崗岩
・花崗岩は石英と長石が主成分の白っぽい深成岩で黒雲母などの有色鉱物を10%程度含む石。石材としては御影石と呼ばれているもの。稲田の花崗岩は長石の割合が多い(60%)のでとても白い
・採掘場に貯まった水はケイ素が強いため魚が棲めず、透明度が高い・・・文字通りの「水清ければ魚棲まず」だ
・かつては鉄道の敷石として使われていたが、見た目が美しく耐久性に優れているため大型石造物に多く使われるようになった(東京駅丸の内駅前広場の敷石、国会議事堂、日本橋や神社の石畳、勝鬨橋も稲田石なんだとか)
石切場はドラマや特撮、ミュージックビデオ(MV)やファッション誌の撮影などでもよく使われるそうで、EXILEのMVで使われてからさらに話題になり、インスタ映えもすることから見学者が増えたそう。確かにバエますね。バエまくりです。
これがそのMVだそうです(事前にいろいろ調べてたのにこのビデオには全然気づかなかった)。
https://www.youtube.com/watch?v=tRYPFH5eOWc
先に現地を見ていることもあってか、あんな現場感溢れる場所が画角やら編集やらエフェクトやらで、なんだかカッコイイ場所に見えるんだからクリエーターの技術って凄いなと思ってしまう。
茨城県は映画やドラマのロケ地提供に力を入れてるようなので、今後も見かけることがありそうです(「カササギ殺人事件」で思い出したけど、やはり2018年に話題になった映画「カメラを止めるな」のロケ地も水戸近くの浄水場ですね)。
ところで撮影でよく見かける石切場というと、大谷石の採掘場(栃木県宇都宮市)を思い出す、と話すと大谷石と稲田石の違いを説明してくれました。大谷石は凝灰岩で脆いが火に強く、稲田石は花崗岩なので硬いが火には弱いのだそう。なるほど。
ちなみに大谷石の採掘場も以前行きましたがオススメです。自分が行ったのは10年近く前で、最近は凝ったライトアップやプロジェクションマッピングのイベントもやっているそうなんで、また行きたい場所です。
見学は主に2箇所の展望台からできます。昼過ぎになると半分日陰になるので、午前中の見学がオススメとのこと。
こちらがさきほどの場所より奥の2箇所目の展望台。この場所でなにげに覗きこんでましたが・・・
回り込んでみるとこんな絶壁でした(ひえーっ)。
工場内では巨大な丸ノコが石を切断していました。
工場入り口の足元には、使い古したとおぼしきブレードがたくさん敷いてありました。
石の加工時に出る白濁した水の貯水池。
そのままだと捨てられないので濾過するそうですが、この水は笠間焼の釉薬や日本画の白の絵の具、農薬としても再利用できるんだそう。
稲田は夏と冬の温度差が大きいため米の名産地でもあり、稲田石の岩盤のおかげできれいな湧水も豊富なため日本有数の酒所なんだとか。稲田の石が産んだ米と酒と器。なんという無駄のないシステムだろうかと感動してしまった。というかまるでブラタ○リじゃないか。
展望台には稲田石を加工したオブジェがたくさん展示されていました。著名アーティストと稲田の石職人とのコラボ作品とのこと。
気づけば今回の旅は石切山脈がメインのようになってしまった。でもホントに楽しい見学だったので、もうそれでいいです。
株式会社想石様、本当にありがとうございました。
–石の百年館
石切山脈から笠間に戻る途中、稲田駅へ寄り道。駅に隣接する「石の百年館」へ行きました。
ここは2014年にオープンした稲田の採石の歴史を紹介した施設です。入場無料。
稲田石だけでなく、世界中の石の標本や加工技術の紹介など、わかりやすくディスプレイされていました。
館内にスタッフらしき人はおらず、真ん中のテーブルでお茶を飲みながらワイワイやってるおじさんたちがいましたが、ええ、ご察しの通り、このおじさんの一人がスタッフの方でした。あとから近所の人と思われる親子連れも「こんにちはー」と入ってきたりしてました。こういう一見オシャレな場所が、ご近所の人たちの交流の場になっているのがとても好きなので、なんだかすごくほっこりした気分に。
–笠間稲荷神社
ほぼ午前中まるまる稲田で過ごしてしまいましたが、旅の目的は食器を買うことです。自転車を走らせて笠間稲荷の方へ向かいます。
途中で大きな鳥居をくぐりました。観光マップにはランドマークとして載ってますが、笠間駅からのルートだと絶対に通らないスポットです。
30分ほどで笠間神社の門前通りへ着きました。平日なので人もまばら(もっとも休日の様子は知りませんが)。
時刻的にまずは昼食です。笠間神社の向かい近くにある「庭カフェ KULA」へ入りました。
入り口は船舶照明と京行灯の和洋コラボ。右がカフェになってる蔵、左の母屋は八百屋です。なんだか京都の町屋を彷彿とさせます。
そう、ここは店名の通り蔵をリノベーションしたカフェなんです。せっかくなんでいかにも蔵らしい急な階段を上り2階の席へ(許可いただき店内を撮影)。
KULAプレート¥1,300。隣の八百屋でも売られている野菜や果物をふんだんに使った美味しいランチでした。
コーヒーは京都北山のサーカスコーヒーというお店の豆を使っているとのこと。その場では飲まなかったけど帰りに豆だけ購入しました。
庭カフェというだけあって中庭にも席があります。
この白い蔵の中がさきほどいたところです。
お昼も済んだので笠間稲荷神社へお参り。笠間稲荷は京都伏見・愛知豊川と並ぶ三大稲荷神社のひとつだそうです。が、伏見以外の三大セレクトには諸説あるんだとかでなんだかもやもやします。これが世に言う「狐につままれた」というヤツか。
陶器製のキツネのおみくじに一目惚れ!これは欲しい!!
しかし自分は絶対におみくじは引かない派。信念を曲げてまで買うべきかどうかと逡巡する
こと数秒(まさに狐疑逡巡?)・・・あっさり買ってしまった(弱い)。
せっかくなので神社をバックに記念撮影。
実にバエますね。載せてある稲田石もバエ度高いです。レポートの表紙画像はコレだな、ともうこのときすでに決めてました。
鳥居の横にはワイヤー製のキツネのオブジェがありました。カッコイイ。
神社を後にして門前通りにあったお店で稲荷寿司を購入。蕎麦が入った稲荷があると聞いていたので買ってみました。
お昼を食べたばかりなのであとで食べます。蕎麦稲荷を売っているお店は何軒もありましたが、ディスプレイがわかりやすかった「きむらや」というお店で購入。蕎麦入りだけでなく、いろんな具の入った稲荷が売られていました。
–茨城県陶芸美術館
笠間稲荷から自転車で走ること約20分、次は笠間芸術の森公園へ。途中、上り坂が結構あったのであらためて電動自転車にしてよかったと思いました。
このルートだと駅から来るのとはほぼ反対の北側から入ることになります。まずこんなオブジェに遭遇。
公園内にある「笠間工芸の丘クラフトヒルズKASAMA」。陶芸体験ができる工房やホール、カフェラウンジやショップなどがあります。
登り窯もありました(ひとつ上の写真の右のほうに写っている波打った屋根の建物の中です)。
階段部分は稲田石ではなく大谷石だけど、石切山脈で大谷石は火に強いと聞いていたばかりなのですんなり納得。この窯は年に一度だけ、薪を使って火を入れるそうで、普段は別の窯場を使うんだそうです。
ガルパンのキャラが陶芸してるポスターがあった。
大洗だけじゃなく茨城全体に広がりつつあるのか、ガルパン!と思ったけど、検索したら笠間焼とコラボしてたのを知りました。そういえばよく行くお店にガルパン印の戦車の焼き物が飾ってあってなんとなく気になってたんですが、後日行ったときによく見てみたら笠間焼って書いてありました(清澄白河のARiSE COFFEE ROASTERSというコーヒースタンドなんですが)。ガルパンのコンテンツ力(りょく)たるや、恐るべし。
ちなみにガルパンとは茨城県大洗を舞台とした学園武道スポコンもののヒット作品「ガールズ&パンツァー」の略称です(この説明で間違ってはいないと思う)。
公園内にある茨城県陶芸美術館へ入りました。例の乗車証明を提示すると団体料金になります(一般750円が570円に)。
撮影可能エリアで見た明治時代の陶器。こんなに細い部分のあるこまかい意匠の明治の焼き物がいまだに残っているなんて!
笠間焼は、特徴がないのが特徴という、なんでもありな陶芸だそうです。ルーツとしては江戸時代に滋賀の信楽の陶工が築窯し、さらに益子へ伝わっていったんだとか。
信楽焼といえば、タヌキ。益子に行ったときタヌキの焼き物をやたらと見かけてなんでだろうと思ったままほったらかしてあった疑問がこんなところで氷解しました。笠間が稲荷でキツネ推しなのでいい感じに対にもなってるんですね。そういえば乗車証明書にも狐狸のたぐいが陶芸してるイラストがありました。
中庭には板谷波山さんの工房を再現した家と窯場が展示されていました。波山さんの映画で使ったものだそうです。板谷波山は明治から昭和にかけての日本の近代陶芸の開拓者で陶芸家として初の文化勲章を受章した人。
面白いオブジェもありました。和田的さんの「ふわふわ5」だそうです。硬いけどふわふわ!なんか不思議。
第二展示室でやっていた企画展は「ゾクッとするリアリズム ―ゾウムシVSシーラカンス―」。
生き物を題材とした作品を作る現代陶芸作家お二方の展示でした。
http://www.tougei.museum.ibk.ed.jp/exhibition/realism/index.html
今井完眞さんはシーラカンスや甲殻類を作成。奥村巴菜さんはゾウムシやツノゼミをデフォルメし、文様など施した作品を作成。
個人的にツノゼミが大好きなので奥村さんのツノゼミ作品にものすごいときめきました。
ツノゼミはいいぞ!
美術館を出て芸術の森公園を眺めながら先ほど買った蕎麦稲荷を食べました。
・・・美味い!今までにない食感!ほどよく出汁の染みたお蕎麦と油揚げの甘さとが絶妙に絡み合い、キュウリのシャキシャキとした歯ごたえとワサビのピリリとした辛さがアクセントとして効いています。でもよく考えたら、これってきつねそばが裏返っただけ?とか思ったけどそれ以上は考えないようにしました。ともかく美味しかったです。
余談ですが「絶妙に絡み合い」で何でも美味しそうに表現できると気づきました。食レポの際にはぜひ。
天気もよくて気持ちいい。ちょうどいい3時のオヤツで一息という感じです。
と、ここで「3時のオヤツ」で重要なことを思い出しました。それは・・・レンタサイクルの返却時間は16時だということ!残り1時間切ってる!!しかもこの時点で肝心の買って帰るべき焼き物をまだ何も見ていないという失態。
とは言え、道中見つけて気になったお店があったのでそちらへ戻ってみました。
「ギャラリー舞台」というお店。
すごく居心地のいい素敵なギャラリーでした。店内の写真も撮らせていただきました。
ちょうどいい感じに西陽が差し込む時間で焼き物が輝いてました。いろいろ迷った末、家族用含めてお茶碗2つとマグを1つ購入。今回、お皿は買いませんでした。
帰宅後に撮った写真(おみくじのキツネもいっしょに)。
ちなみに芸術の森公園には森の中に面白い陶器のオブジェが多数展示されている「陶の杜」というスペースがあって行きたかったんですが、とりあえず横を通り抜けるだけの動画は撮りました。
https://youtu.be/_vCfdHdRW5E
途中の道を登っていくと、こんなオブジェにも出会えたはず・・・。
http://www.kasama-crafthills.co.jp/mori/tounomori.html
なんだかんだで目的は達成できたので、駅まで急いで戻ります。途中の道は「やきもの通り」というだけあって気になるギャラリーがたくさんありましたが、自転車の返却時間が迫っていたのでこちらも横目に通り過ぎただけ。笠間の焼き物レポートといえばここじゃないのか!?と言われそうですが、写真1枚すらありません。まあいい。いつかまた。
というわけで駅前の観光案内所に戻り15:50に無事、自転車を返却。ふぅ、、、。
–帰路
帰りのバスは16:45なのでここへきて1時間弱の時間ができてしまったんですが、駅前には恐ろしいほど何もなく足もないので遠くへは行けません。
ただ、ほぼ1軒だけグリュイエールというお茶もできるケーキ屋があったのでせっかくなので入りました。
お茶するつもりがケーキまで注文してしまった。
「みかげの里」という、ブロック状のチョコケーキ。稲田の御影石は特に白いと聞かされたばかりなのにチョコでいいのか!?黒くていいのか!?と思ったんですが、美味しかったので気にしないことにします。1日走り回った疲れにはちょうどよい糖分でした。
帰りのバス停は朝降車したところのほぼ向かい側、やはり駅前から街道に少し入ったところにある郵便局の前です。
バスはほぼ定刻通りに到着。帰りの運賃は乗車時に先払いでした。
往路と同じ42人乗りでAC電源・トイレ・Wi-fi付きのバスでした。益子からすでに乗客を乗せていて、笠間では自分を含め5、6人ほど乗車したようです。しかし15、6席は空席のようだったので乗車率は6割強といったところです。
バスの影も走るよ。
復路は途中、八潮PAで降車可能。つくばエクスプレスに乗り換えて秋葉原まで100円で利用することができます。慢性的に渋滞する常磐道上り線の対策のようです。思えば前回ここを通る高速バスを利用したとき、かなり遅れて何人も八潮で降りてました。
ところが今回はちょっと事情が違います。詳しくは以下の記事をどうぞ。簡単に言うと渋滞の原因だった道路事情が大幅に改善されたということです。改善具合を確かめられるいい機会です。
◆運行時間が大幅短縮! 東京~いわき・日立・水戸・つくば間の高速バスが便利になった2つの理由(バスとりっぷ)
https://www.bushikaku.net/article/76410/
渋滞情報を見ると若干詰まっているようですが、三郷JCTを越えると大丈夫なようです。
ちらちら止まったりしてましたが車内アナウンスでも「渋滞はない」と言ってました。
情報通り、三郷JCTあたりからするすると流れ始めました。
八潮での降車希望者がいなかったので、停車なしで走り続けました。
向島で高速を降り、浅草・上野と往路の逆ルートを辿って秋葉原には18:50頃到着。写真ブレちゃいましたが秋葉原の駅前です。
乗車時に運転手さんは19:15着予定と言っていたので25分早く着いたことになります。予約サイトでは19:10着予定でしたがいずれにしても今回は勝った!(何に!?)というところですね。道路事情、たぶん改善されてました。
朝、乗車したのと同じバス停で降車。往路復路とも快適でした。
–おわりに
初めて行く土地はあっちもこっちも行きたくなるので日帰り(実質6時間ほど)で回るのはなかなか難しいと実感しました。
本当は笠間駅の向こう側にある春風萬里荘という北大路魯山人の旧宅を移築したという民家にもすごく行きたかったんですが、さすがにムリでした。
でも今回は、こういう機会でもなければなかなか行くこともないであろう、石切山脈見学を堪能できたので大満足です。
やきもの通りは次に行くときに満喫したいと思います。
幸いというか、翌週別のスタッフがやはり笠間へ高速バスDay!で訪れるそうなのでそちらのレポートにも乞うご期待というところですね。
おまけ。稲田に行く途中に茨城交通の営業所がありました。外から見えた路線バス。なんともかわいいデザインですね。