全国の高速バス・夜行バスの料金比較サイト「バス比較なび」を運営する株式会社LCLでは、2023年のお盆シーズンの高速バスの予約動向を調査しました。
本レポートは「バス比較なび」を利用したユーザーによる高速バスの予約状況や価格推移などをもとに、2023年のお盆シーズンの傾向を予想したものです。

夜行4列シートの最安値は昨年より上昇傾向だが、依然として新幹線の半額以下

他の移動手段と比べると料金の安さが大きな魅力の一つである高速バス。
今年のお盆シーズンの高速バスの料金は、全体的に上昇傾向となっており、昨年と比べて夜行バスで15％増、昼行バスで4％増となっています。
（※異常に離れた数字の影響を抑えて傾向を把握するため、中央値で比較）

以下に、2023年6月1日～7月30日に集計した、大都市間のルートにおけるお盆シーズンの最安値と、昨年の最安値、併せて同エリアへの新幹線の料金も記載しておりますので、予約検討の際にご参考にしてください。

※2023年7月30日までの実績と、2022年のお盆シーズン（8月10日～8月15日の期間）の最安値を記載。
※あくまで2023年7月30日24:00時点の最安値であり、2022年と同じ価格となることを保証するものではありません。
※新幹線の料金は7月30日までに公表されているものを記載。

こちらを見ると、7月30日までの状況では、夜行便4列シートの最安値は、昨年よりも1,500円～2,500円ほど上がっていることが分かります。昨今のドライバー不足やガソリン代の高騰の影響を受け、価格調整に慎重となっているのかもしれません。
夜行便4列シートと比較して、夜行便3列シートや昼行便は、より高い料金で設定していたためか、昨年から大きな価格差はあまり見られず、むしろ昼行便は安価になっているルートもあります。

ただし、夜行便4列シートであっても、同エリア間の新幹線の料金と比較すると、半額以下で目的地まで着くことができるため、今年も変わらず人気の移動手段となりそうです。

8月6日(日)までの予約がオススメ　希望に沿った高速バスを確保しよう！

高速バスの予約を検討する際、やはり気になるのはその料金。日々最安値をチェックされる方もいらっしゃいます。
昨年の場合、バス便各ルートの最安値は7月下旬から徐々に下落していき、出発日に対して12日前から6日前のタイミングで最安値の価格帯に定着していました。一方、今年は大きな値動きは見られません。

小幅な値動きも見て取れ、先ほどの表の通り、東京-大阪間、東京-宮城間の夜行便3列シートでは、最安値が4列シートよりも低く設定されるタイミングもありました。大都市間の夜行便4列シートでは、日ごとの最安値は7月30日時点で下落傾向に入っていないルートもあるものの今後の予約状況などに応じて下がっていく可能性もあります。

とはいえ、高速バスの場合、直前になればなるほど、シートタイプや発着エリアなどの選択肢はどんどん狭まっていきます。今年はドライバー不足を受けて、増便対応が難しいケースもあることを踏まえると、希望の便を予約できなくなることも起こりえるでしょう。

お盆シーズンに突入する週の8月7日(月)には予約を行うユーザー数がピークを迎えます。
今週中（7月31日～8月6日）には最安の価格帯に定着していると予想しながらも、表に記載した金額を参考にしていただき、早めのご予約を検討されることをオススメします。

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