日時:2019年3月28日(木)
行き先:清水港
目的:清水港で海鮮ランチ&レトロデザイン展鑑賞
旅人:S氏、Webデザイナー
◆往路バス情報
バス会社:JRバス関東、しずてつジャストライン、京王バスの共同運行
シートタイプ:4列
乗車バス停→降車バス停:バスタ新宿→清水駅前
乗車時刻(乗車時間):10:25→13:21(2:56)
料金:1,960円(超得割+ネット割)
乗客数(おおよその乗車率):約5割
立ち寄ったSA名と停車時間:足柄SA
同じルートを電車で利用した場合の所要時間と料金比較:2:04 / 5,830円(JR在来線+新幹線)
その他バス特徴:トイレ付、充電
予約方法:高速バスネット
支払方法:クレジットカード
◆復路バス情報
バス会社:JRバス関東、しずてつジャストライン、京王バスの共同運行
シートタイプ:4列
乗車バス停→降車バス停:清水駅前→バスタ新宿
乗車時刻(乗車時間):18:41→21:37(2:56)
料金:2,250円(得割+ネット割)
乗客数(おおよその乗車率):約8割
立ち寄ったSA名と停車時間:足柄SA
同じルートを電車で利用した場合の所要時間と料金比較:2:04 / 5,830円(JR在来線+新幹線)
その他バス特徴:トイレ付、充電
予約方法:高速バスネット
支払方法:クレジットカード
【体験記】
今回の高速バスDayは静岡県の清水へ。
ネットで見かけて気になっていたレトロデザイン展と、魚市場で海鮮ランチの旅です。
■出発の朝、なにやら不穏な空気
乗車時刻の30分ほど前に新宿駅到着。南口を出たらすぐバスタ新宿です。
待合室の混みっぷり。
「道路混雑の影響でバスの到着が遅れておりまーす!」
後方から大声が聞こえ、振り返ると…
私が乗車する予定のB4乗り場でした。
10分遅れでバスが到着。せかせかと乗車が始まります。スマホでWeb乗車券を提示して車内へ。
4列標準シート。コンセントとフットレストが付いてます。
トイレがあると安心感が違いますね。(昔トイレがない高速バスの中でお腹を壊して地獄を見た経験あり)
■「年度末の渋滞」が襲いかかる
発車後まもなく案内放送スタート。TVと音声で日・英・中の3ヶ国語が流れます。その後ドライバーさんのアナウンスで到着地や休憩地の説明、あとこんな情報も。
「本日は年度末の渋滞による影響でさらなる遅れが予想されます」
ここ日本語オンリーなのですが、私が外国人ならこれこそ教えてほしい。
休憩地の足柄SA到着。「年度末の渋滞」とやらに見事にハマったバスは、この時点で50分の遅れ。
乗車時バタバタして撮れなかったバス。共同運行らしいですが、車体は京王バスでした。
休憩を終え、バスは再び渋滞の中へと突っ込んでいきます。
■「清水ぶらり」改め「清水マラソン」
後半に渋滞を抜けたバスは巻き返しを図ってぐんぐんスピードアップ。しかし結局50分遅れで清水駅前に到着しました。
さて予定が狂った。ちょっとプラン変更しなければ。
変更プラン候補:
1.予定通り魚市場でランチ → 駆け足でレトロデザイン展を鑑賞
2.ランチをあきらめる → 予定通りじっくりレトロデザイン展を鑑賞
悩んだ末に決断を下した私は、もはや「ぶらり」などとは呼べないスピードで駆け出します。
清水駅前は結構大きなバスターミナル。発着しているほとんどは地元の路線バスです。
清水の2大コンテンツがお出迎え。
5分ほど小走るともう港です。(普通に歩くとたぶん7分くらい)
ここを曲がると…
魚市場「河岸の市」。
知識欲より食欲が勝って変更プラン1をチョイス。だって人間だもの。
海鮮系のお店がずらーり。
おお…!
おおお…!
おおおおお…!
とかやってる場合じゃない私です。
「清水に来たら鮪でしょ!!」
というわけで「魚市場食堂」に入店。
マグロ丼(1,030円)をオーダー。
マグロの量、ご飯より多くね?と感じるほどで、某有名チェーンの牛丼(具:ご飯=2:8)に慣れている私はバランスよく食べるのにひと苦労。いろんな部位が入っていて味や食感の違いも楽しい。
食事をしながら、なぜか氷点下の冬の漁場で荒波にもまれてマグロを一本釣りする漁師たちの男臭〜い生き様が脳内に浮かんできます。ハッと我にかえると、店内BGMが中島美嘉「雪の華」でした。おかげで小走りで温まった身体がいい感じにクールダウン。
次の目的地を目指します。
■清水港で日本のデザイン史を学ぶ
魚市場から15分ほど小走って到着。港湾博物館「フェルケール博物館」です。
入館料400円で常設展・企画展すべて見られます。
目的のレトロデザイン展がこれ。展示室内は撮影NGなのでパンフレットでご覧ください。
明治時代に清水港が開港されると、海外へ向けて日本茶と生糸が輸出されていたそうです。それらの箱には「蘭字」と呼ばれる独特なデザインのラベルが貼られていました。
このデザイン展では蘭字を中心に、明治〜大正〜昭和のパッケージや広告のデザイン、当時の印刷技術などを紹介しています。
写真左側が日本茶の蘭字。和風のイラストを洋風の飾りでデコレーション。
現代なら純和風なデザインが海外でウケそうですが、まだ日本のイメージが広く定着していない時代、和のモチーフを盛り込みつつも全体的な体裁はあちらの市場に寄せていた様子がうかがえます。
こんな感じで輸出されていたらしい。(ここは撮影OKのエリア)
ちょっと駆け足で閉館時間までにひと通り展示作品をコンプリート!レトロデザインと歴史背景が学べて想像以上に楽しめました。
フェルケール博物館
https://www.suzuyo.co.jp/suzuyo/verkehr/index.html
※企画展「時代を彩るグラフィックデザイン」は2019年5月19日(日)で終了
■最後の目的地は…
帰りのバスまで約1時間半。サッカーのオブジェを脇目に清水の街を小走ります。
※写真の使い回しではありません。
新宿に帰る頃には21時半。なら乗車前に晩ごはん食べてしまえ!と考えた私。
よさげなメニューを見つけた「海山」に入店。
えびとかきフライ定食(1,404円)。昼は生魚だったので夜は揚げ物をオーダー。
特にカキフライが美味。噛んだ瞬間カキ汁(?)がジュワ〜ッと溢れ出て、ランチタイムが遅かったせいで微妙な空き具合だった私の胃がみるみる活性化!
ペロリと完食しました。
食事を終えたらすっかり夜に。駅前のターミナルへ戻ってバスを待ちますが、発車時刻を過ぎても来ない。またしても「年度末の渋滞」の影響だろうか…
運行状況を確認する術もなく、ただひたすら待つのみ。これ結構しんどい。
40分遅れでようやくバス登場。往路と同じく京王の車体です。
あれ、ドライバーさんも同じ人…?
今朝乗ったやつやん。
40分遅れをそのまま引きずってバスタ新宿に到着。復路は意外と疲れないもんですね。
あ、復路のほうが乗車時間短かったのか。(往路は乗車してから大幅に遅れたため)
■旅のまとめ
料金・所要時間・乗り換え回数から総合的に判断すると、東京→清水は電車より高速バスのほうがコスパ良し。
今回立ち寄った魚市場や博物館の他にも、ちびまる子ちゃんや清水エスパルス関連の施設など観光地いろいろ。バスが定刻通り運行すれば3〜4ヶ所まわれそう。日帰りにちょうど良いスケール感です。
でも「年度末の渋滞」には気をつけろ!