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【高速バスDay!】那珂湊おさかな市場で回転寿司食べ比べ、国営ひたち海浜公園でコキアを見る

魅力度ランキング5年連続最下位の「茨城県」に行ったTさん。茨城県の魅力を多くの人に伝える旅はできたのでしょうか!?


行先 茨城県・ひたちなか市
目的 那珂湊おさかな市場で回転寿司食べ比べ、国営ひたち海浜公園でコキアを見る
日時 10/11(水)
旅人 Tさん、Webディレクター、男性


◆往路バス情報

バス会社:JRバス関東
シートタイプ:4列
乗車バス停→降車バス停:東京駅八重洲南口→水戸駅北口
乗車時刻(乗車時間):07:40→09:33(1:53)
料金:2,080円
乗客数(おおよその乗車率):44席中12人(3割弱)
立ち寄ったSA名と停車時間:無し
同じルートを電車で利用した場合の所要時間と料金比較:2:25 /2,268円※乗り継ぎ0回
その他バス特徴:トイレ付、コンセント付、無料wi-fi
予約方法:先着順座席定員制(予約不可)
支払方法:乗車前に東京駅「JR高速バスのりば」施設内の自動券売機で現金購入

◆復路バス情報

バス会社:茨城交通
シートタイプ:4列
乗車バス停→降車バス停:海浜公園西口→八潮パーキング
乗車時刻(乗車時間):16:40→18:40(2:00)
料金:2,240円
乗客数(おおよその乗車率):ほぼ満席
立ち寄ったSA名と停車時間:守谷SAにて、10分間
同じルートを電車で利用した場合の所要時間と料金比較:3:23 /2,517円※乗り継ぎ3回
その他バス特徴:トイレ付

 レール & 高速バスライド
八潮PAでつくばエクスプレスへ乗り継ぎ可能。
八潮駅~秋葉原駅間が100円 (通常運賃470円)
*八潮駅~秋葉原駅間 途中下車可
予約方法:先着順座席定員制(予約不可)
支払方法:乗車前に「海浜公園西口」の高速バス停留所で、茨城交通の係員から現金購入


【体験記】

今回は「高速バスDay」の制度を利用して、魅力度ランキング5年連続最下位の「茨城県」をご紹介することにしました。

高速バスに乗るのは5年ぶり。高速バスで茨城に行くのも、東京駅から乗るのも初めてです。

乗車予定のバス便は行き帰り「事前予約不可」。「夜行バス比較なび」を通して予約しないバス便をチョイスして良かったのかなと、あとになって気づきました…。

今回の目的地は茨城県の中でも、ひたちなか市の「国営ひたち海浜公園」。ちょうど見頃を迎えつつある「コキア」の紅葉を見に行くことにしました。

■まずは「東京駅JR高速バスのりば」へ

東京駅の八重洲南口を出ると、いつの間にこんなに綺麗に整備されていたのですね。このあたりに来るのは約10年ぶりで、浦島太郎状態です。昔から高速バスのりばがあったのは目にしていましたが。

早めに到着してみましたが、この時間から富士急ハイランド河口湖駅行きは人気のようでした。ほかにも成田空港行きのバスも常に待つ人の列が絶えない状況でした。

ここが高速バスDayでもおなじみの「東京駅JR高速バスのりば」ですね。

入って右側に売店がありましたが、営業時間は朝8時からのようです。

こちらの券売機でチケットを購入します。

行き先・路線・きっぷの種類(片道or往復)・降車バス停・おとなとこどもの人数を選択。現金orクレジットカードで購入可能です。

紙チケットが発行されました。

「東京駅JR高速バスのりば」の詳しい紹介はコチラのバスとりっぷ記事に任せるとして、1つだけお伝えしておきたいのは、多機能トイレがあって「おむつ交換台」もありましたよ、ということ。

とは言え、現在生後5カ月の息子を高速バスに乗せる気になるのは、いつになることやら。

時間に余裕があったので、ついでにそこから約5分ほど南に歩いたところにある「東京駅鍛冶橋駐車場」にも行ってみました。

待合室に行ってみると、LCLが運営するサービスのポスターが!

印象的だったのは、待合室でメイクをしている20代前半女性の多さでした。しかもそのあと高速バスに乗るのではなくて、皆さんJRの東京駅のほうに向かっていきました。高速バスを待っているのではなく、夜行バスで着いた方々だったのですね。

■「高速みと号」に乗車

「東京駅JR高速バスのりば」に戻ってくると、出発10分前には「高速みと号」が停車していました。

「高速みと号」は、4番のりばから発車です。「あ、ちょっとお兄さん、撮影中ですよ!」

ビジネスマンで活気を帯びてきた東京駅前で、彼にそんな言葉は届きません(口に出していないので)。

「高速みと号」は、定刻どおり朝7:40に出発です。

車内は、左側2席×10列+トイレ、右側2席×12列の計44席。出発までに私を入れて12名の乗客が乗り込みました。半数は女性。分類できるのはスーツを着た男性3名くらいで、そのほかは20代ライブ遠征帰りの女性(?)もいれば、60歳以上に見える男性まで幅広く乗車していました。

全員1人客のようで、会話をしている人はおらず、スマホやタブレットをいじるか、もしくは寝るかといった様子でした。

携帯電話の充電用のようですが、コンセントもシート脇にありました。

しかし乗車してすぐに車外には霧が…。これは、ひたちなか市も…。

■水戸駅から路線バスで、ひたちなか市の「那珂湊おさかな市場」へ

降車地「水戸駅北口8番のりば」には、定刻より3分早い9:30に到着。
水戸駅北口では、茨城が生んだスター・鈴木奈々さんが笑顔で出迎えてくれます。

そうこうしている間に乗るべき路線バスがやってきました。


こちらの乗客は私を入れて3名のみ。

うしろのりで、整理券を取るタイプです。乗車地と降車地に応じて料金が変わります。地元もこのシステムだったのですが、東京や横浜は均一区間の路線バスが多くて、生粋の都会っ子は、この乗り方わからなそうですね。
「天狗納豆」の直売所がありました。さすが納豆のメッカ、水戸ですね。

大洗町に入ると、至る店先に「ガールズ&パンツァー」のキャラクターパネルが。


約50分ほど(あれ、いつの間にか「高速みと号」の半分くらいの時間乗ってた…)乗車して、やっと最初の目的地、ひたちなか市の「那珂湊おさかな市場」の最寄りバス停に到着。
ここから徒歩5分程度で「那珂湊おさかな市場」に着きます。かなりの曇天です。

■「那珂湊おさかな市場」で回転寿司食べ比べ!

以前から年末に父がこの港に「我が家の年末食材」カニやカズノコなど海産物を買いに来ていたようですが、私は来るのは初めて(実家は茨城県南部)。

そして現在、妻は母乳のためにナマモノ絶ちしているということで、我が家全体が「くら寿司」「スシロー」すらも疎遠に…。

本日はその欲求を満たすべく訪れたのであります!(コキアもこのあとちゃんと見に行きますよ!) しかも人気店が2軒あるようだったので、選ぶ必要無し!両方行ってしまえ!ということで、どちらも訪れてみました。

まずは「市場寿し」さん。

値段感はこちら。

気になる実際のお寿司はこちら。




カニカマまで! おわかりいただけるだろうか? このネタの大きさ!

左が「つぶ貝」、右が「銀ダラ」。今回1番美味しかったのがこの「銀ダラ」。口の中で溶けてすぐに無くなってしまう大トロのような味わいでした!

焼き魚や鍋の具としてスーパーで手頃な値段で売っているのはよく見かけますが、お寿司としてもこんなに美味しくいただけるとは!でもあとでググってみたら全く寿司ネタとしては注目を集めていないようなので、本当に港市場ならではの味わいだったのかもしれません。

続いて2軒め行ってみましょう!

こちらは「回転寿司 森田」。港側の1Fが市場になっていますが、この奥と2Fが回転寿司屋になっています。

まずは料金表。


「市場寿し」は外税、「回転寿司 森田」は内税なので、値段はあまり変わらないように思います。

こちらもネタが大きい!

…なのだけど、アレ…


「市場寿し」のあとだからなのか見た目に残念さを感じてしまったのが正直なところ。

とろサーモンは鮭の味が濃く、味は大変美味しかったのですが。あと「市場寿し」と比べるとあまりここでしか出会えないような魚や貝には、ありつけませんでした。

ただしコレだけは別格。下は頭を取った状態。

身がブリンブリンでした。結果的に、「市場寿し」である程度お腹を満たして、「回転寿司 森田」で、良いネタだけをつまむという流れは、ちょうど良かったようです(意見には個人差があります)。これで食欲は満たされました。

■「国営ひたち海浜公園」へ向かいます!

「那珂湊おさかな市場」から「国営ひたち海浜公園」へは、ひたちなか市のコミュニティバス「あおぞらスマイルバス」で向かいます。

通常は1日3往復便しか無いので、乗り遅れると次のバスは3時間後ということで計画が破綻しかねません。

10分前には停留所に着いていたものの、定刻になってもバスは現れず、不安を感じていた定刻から12分後、やっと「スマイルあおぞらバス」が現れました。


座席は全15席。コミュニティバスなので停留所がこまめにあり、地元のおじさま・おばさま方がを降りたり乗ってきたりで、常に6~10人の乗客が乗っていました。

途中、ひたちなか海浜鉄道・湊線「磯崎駅」「阿字ヶ浦駅」に停車。


電車は1両。編成しません。

乗車から30分。いよいよ「国営ひたち海浜公園」に到着。通常どの距離でも100円のようですが「今週金曜までは50円」というキャンペーンが行われていて、乗客が誤って100円払わないように対応する運転手さんが大変そうでした…。

■「コキア」の紅葉具合は?

国営ひたち海浜公園に着いたものの、やっぱり曇天のままです。

5年連続「魅力度」最下位の茨城の平日ということで、閑散とした光景も覚悟していましたが、割りと人手があります!

どうやらツアー客が団体で訪れているようです。ちなみにそういえば先ほどの「市場寿し」でも、H.I.S.のツアー客がやってきて「食べ放題」をしていました!

加えて多かったのが中国・台湾・韓国・タイあたりの観光客。団体ツアー客は、シニア層な感じがしましたが、観光客の皆さんは20代前半からシニア層までいた感じです。

さて、肝心のコキアですが、まずその手前にコスモス畑が現れました。


その奥の小高い丘を上がっていくとコキア畑。


なかなか紅いのでは無いでしょうか! これでも「紅葉始め」の域だったそうです。
紅葉最盛期のコキアの画像は、この取材で作成したバスとりっぷ「国営ひたち海浜公園」紹介記事で、お楽しみください。

コキア・コスモス以外にも、直線400mはありそうな大草原もあります。

会社の皆様へのお土産も購入。


4時間弱滞在していましたが、東西約1km、南北2kmという広大な敷地をのんびり歩いているとあっという間に過ぎてしまいました。

■さぁ帰ろう! 茨城交通「勝田・東海線」に乗車

帰路で乗車する茨城交通「勝田・東海線」は、「東京駅日本橋口」~「原子力機構前」間を運行。東京と茨城県那珂郡東海村の原子力発電所関連施設とを結ぶ路線のようです。

ちなみに東海村の原子力発電所の稼働は1998年3月31日に終了しており、現在は日本初の商業用原子炉解体プロジェクトが進行しているそうです。

国営ひたち海浜公園の高速バスのりばは、西口ゲートを出てロータリーを挟んだあたりに「海浜公園西口」がありますが、2017年1月10日改正の時刻表では、その停留所に停まる路線は、東京駅間の1往復便と宇都宮駅間の2往復便のみ。

事前予約不可で先着順の「座席定員制」なので、「海浜公園西口」に高速バスが到着して、自分が乗る前に満席になると高速バスには乗車できないことになっています…。

列の15人目くらいでドキドキしながら待ちます…。ちなみに「海浜公園西口」16:40発は、東京駅行き最終バスです…。

ですが、西口ゲートと「海浜公園西口」のバス停の間に、来る時にコミュニティバスも停まった別のバス停留所があり、そこには路線バスも停まるので、そこから勝田駅(1日24便)や東海駅(1日4便)に移動してJRに乗ることも可能ではあります。

高速バスの乗車券は、乗車時にも買えたようですが、現地にいた茨城交通の係員の方から事前購入しました。

高速バスは、16:42頃、定刻から数分遅れで到着。

空いている座席数は…



見たところ大丈夫そうでした。(ホッ

ですが、私のあとにも高速バスを待つ人の列は続いていたので、全員乗り終わると、ほぼ満席状態に。乗車している方々は、中国・台湾・韓国あたりの旅行者の方々が半分、50歳代前後の奥様方が半分といったところ。

私は4列シートの1番前の座席に乗車。高速バスが動き出すと、往路同様「一般道ではトイレ使用NG」「終点以外でのトランクの荷物の出し入れは自身で」というアナウンスがありました。

「勝田・東海線」の乗車可能停留所は、「海浜公園西口」のあとは「水戸大洗インター」のみ。ひたち海浜公園を出発して、ひたちなかICから有料道路「東水戸道路」に乗ったので、有料道路上に停留所があるのかと思っていたら、水戸大洗ICを下りて一般道へ。

有料道路を下りて程無くして17:00に「水戸大洗インター」の停留所に到着です。

「水戸大洗インター」の停留所で数名のおそらく地元民の方が乗り込み、バス車内は本当に満席となりました。乗り込んだ地元民はその混み具合に驚いていたので、やはりコキアが見頃の時期だったからなのでしょう。

それから再びバスは東水戸道路~常磐自動車道に乗って一路、東京へ。

あまりに満席だったため、バスシートの画像はありません。。通常の4列シート、コンセント無し、リクライニング有りです。

■「渋滞」の文字が…

時刻は17:30。あたりもすっかり暗くなった頃、高速道路上の案内板には「流山~小菅IC間・渋滞15km・45分」の表示が…。特に「事故」や「工事」の表示も無かったので平日の夕方は日常的に渋滞しているのかもしれません。

すると「乗務員の安全運転のため、守谷SAで休憩を取ります」とのアナウンスが。

18:05に、茨城県南部の守谷SAに到着。10分間の休憩とのこと。

守谷SA(上り線)は、ローソン、スタバ、フードコート、土産物屋、トイレなど基本的な要素が揃った上で、「守谷ベーカリー」が特徴的でした。ローズポークや常陸牛のコロッケやメンチカツを挟んだパンがオススメのようでした。

ちょうどバスの外観も今が撮影チャンス!

なにげにナンバーが4並びで不吉だったことに今さら気が付きました(何も起こりませんでしたが)。

車内に戻ってみると、温度計・湿度計があることに気づきました。気温24度・湿度50%。快適です。

運転手の方がきちんと人数確認をして再出発。定刻の2分前には皆さん揃っていました。

18:25頃、三郷料金所出口を出ると確かに渋滞していました。

ただ、しばらく進むと混んでいるのは東京都心へ向かう首都高速ではなく、外環道方面のようでした。

外環道との分岐を超える頃から都心方面の渋滞は解消され、そこでドライバーの方から「この先、大きな渋滞予定はありませんが、この先の八潮PAで下車することも可能です」と、告げられました。

渋滞時には八潮PAからつくばエクスプレス(TX)に乗り換えたほうが早く都心に到着できる場合があるため、常にその選択肢が用意されているようでした。

ちなみにその降車の際、運転手の方から、八潮~東京方面の終点・秋葉原駅間の乗車券を100円で購入することが可能です(おとな・こども同額)。

特にその日、そこで降りるメリットはありませんでしたが、興味本位で降りてみることにしました。

※八潮PAからTX・八潮駅の道のりについては、こちらのバスとりっぷの記事で、ご確認ください。

といったところで、私の「高速バスDAY」は、終了です!

■まとめ

・茨城県北部へは、電車よりも高速バスのほうが速くて安い!
・茨城県は東京から日帰りでグルメと自然を満喫するのにちょうど良い!
・ひたちなか市周辺は「路線バス」「コミュニティバス」「1両列車」などの乗り物要素が充実していて、乗り物好き、乗り継ぎスケジュールを立てるのが好きな方にオススメ!
・帰路に渋滞回避策が用意されていて、これぞ「おもてなし」の鑑

これが空前絶後の魅力度ランキング5年連続最下位「茨城県」の真の姿です。
茨城県へは、ぜひ高速バスでお越しください。

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