地図を読むのが苦手なAさん、無事に目的の温泉とオトクグルメに辿り着けたのでしょうか。
行先:伊香保温泉
目的:伊香保で日帰り温泉とグルメをオトクに楽しむ
日時:10/20(金)
旅人:Aさん、女性、ディレクター
◆往路バス情報
バス会社:JR関東バス
シートタイプ:4列
乗車バス停→降車バス停:バスタ新宿→伊香保石段街
乗車時刻(乗車時間):09:05→11:42(2:37)
料金:2440円
乗客数(おおよその乗車率):満席
立ち寄ったSA名と停車時間:上里SA 20分間
その他バス特徴:トイレ・USBポート
予約方法:高速バスネット(スマホサイト)
支払方法:クレジットカード
◆復路バス情報
バス会社:JR関東バス
シートタイプ:4列
乗車バス停→降車バス停:伊香保石段街→バスタ新宿
乗車時刻(乗車時間):16:29→19:07(2:38)
料金:2440円
乗客数(おおよその乗車率):3割ほど
立ち寄ったSA名と停車時間:上里SA 20分間
その他バス特徴:トイレ・USBポート
予約方法:高速バスネット(スマホサイト)
支払方法:クレジットカード
【体験記】
高速バスDayを利用して、季節柄恋しくなってきた温泉に行こう!と思い立ち、これまで行ったことがなく、温泉直行の高速バス路線がある伊香保温泉に行くことにしました。
■チケット予約
「格安移動」で調べると、JRバス関東が運行している「上州ゆめぐり号」が1時間に1本の頻度でバスタ新宿から出ていることが分かりました。
予約サイトは「高速バスネット」。以下のように、座席を選択できるのが嬉しいです。今回は、景色がよく見えるように1列目を予約しました。
予約&決済が完了すると、サイト上でWEB乗車券を表示できるようになります。
このQRコードを乗車時にスキャンすると、スムーズに乗車できます。
A
■当日
バスタ新宿へ到着しました。
前回ここから高速バスに乗ったのは去年の夏でしたが、それ以降、案内も増えている気がします。乗車番号のラインが引いていて、とても分かりやすく感じました。
線の案内に従って歩きます。
すぐに乗り場を発見!
こちらが今回利用する便。群馬県に入り、渋川駅、伊香保温泉と停車し、終点は草津温泉になっています。
今回は伊香保温泉の日帰りですが、1日目は草津温泉、2日目は伊香保温泉、という風に2つの温泉を湯めぐりするのも良さそうです!
運転席の前にあるスキャナーで、WEB乗車券のQRコードを読み取り、予約確認完了。WEB予約時に選んだ最前列に着席します。
4列シートの観光バスタイプでも、前方の視界が開けていると、圧迫感がなく快適度が上がりますね。
しかし!盲点がひとつ。頭上の網棚が、2列目以降の座席からになっている…。
網棚は他の乗客の手荷物ですでにいっぱいのため、空いたスペースを拝借することもできず。日帰りなので手荷物は少ないですが、ずっと膝上に置いておくことになりましたとさ。
各座席は、ドリンクホルダー、手荷物かけのある標準的な装備です。
コンセントはありませんが、USBケーブルがあればスマホの充電も可能です。
いざ、出発!
車内は満席で、20代とおぼしき女性のグループ、お年寄りの団体、中年のご夫婦など、比較的年齢層も広め。この日は平日ですが金曜のため、若い方は有給を取って金・土で温泉旅行なのかな?と思いました。
そして車内の雰囲気は全体的に高揚感があり、皆話が弾んでいる様子。旅行のワクワク感が伝わってきます!
帰省などで都市間移動の高速バスは何度も乗ったことがありますが、大抵車内は静か。でも行き先が観光地だと、同じ高速バスでもかなり賑やかになりますね!新鮮に感じました。
楽しい雰囲気のなか、上里SAにて約20分間の休憩タイム。
割と長めの休憩なので、トイレに行く以外にお土産を物色したり、小腹を満たすために少し何か食べたりすることもできそうでした。しかし、あと1時間ほどで美味しいランチにありつく予定なので、ここは我慢…!
渋川駅で停車したのち、次は「伊香保温泉」!
伊香保温泉でバスのドアが開くも、誰も降りる気配がないので、うっかり降りそびれるところでした。。えっ、えっ???
とりあえず、ここで間違いなさそう・・ バス停が4つも並んでいます。
伊香保温泉の停車地は正確には2つあり、「伊香保温泉」と「伊香保石段街」があります。「伊香保温泉」はいわば温泉地の入り口にあたる位置にあり、周囲には温泉宿が並んでいます。まずは石段街に行って観光してから、宿に向かう人も多いのかもしれません。それとも、皆さん草津温泉まで乗車されたのか…ナゾです。
さて、時間は12時少し前。食べログで評判の良かった洋食屋さんにランチに行きます♪
国道沿いを少し歩くと、スマホでgoogleマップを起動せずとも、すぐにお目当てのレストランの看板が目に入りました。分かりやすくて助かります!(googleマップがあっても道に迷う女)
坂を少し下ったところに、洋食レストラン「夢味亭」さんはあります。
「洋風旅館 ぴのん」さんに併設されたレストランで、洋館の素敵な佇まいに期待が高まります。
店内は、レトロで温かみのある内装。なんだかホッとする空間です。
オーダーしたのは今週のランチA・カレー風味の煮込みハンバーグ温玉添え。
サラダ・スープと食後のデザート・ドリンクまでついて、1,000円ってオトクじゃないですか奥さん!
メインディッシュと、蒸しパン。
普通のパンかご飯も選べるのですが、蒸しパンにして正解。
多分手作りで、柔らかくほんのり甘くて、とってもおいしい。
ハンバーグも柔らかく、ソースも野菜の甘みが感じられて優しいお味。
舌から、胃から、癒しが全身に広がります…
こちらはデザートのオレンジシャーベットとお紅茶。
美味しゅうございました…!
お腹が満たされたところで、お次は本日のメイン・温泉へ!
伊香保温泉は「黄金の湯」「白銀の湯」の2種類が楽しめることで有名ですが、今日向かうのはその2つの源泉が堪能できる旅館「如心の里 ひびき野」さん。
今日は午後1~3時の間限定の、日帰り入浴プランを利用します。
時計の針が午後1時を指したその瞬間に、足を踏み入れました(笑)。
フロントにて日帰り入浴希望の旨を伝えると、「たった今準備ができたところですよ。お客様が1番風呂です!」とのこと!なんてラッキーな!
大浴場のドアを開けると、誰一人いないピッカピカの状態!
私だけが、この温泉を思う存分楽しめる!
私だけのために、今この温泉は存在している…!(違
こんな素敵な旅館の温泉を一人占めとは、贅沢極まりないです。
内湯の「白銀の湯」はサラっとしてうっすら白みがかかった透明の湯、外湯は鉄分を多く含んだ黄土色の「黄金の湯」になっています。
露天風呂には、雨除けの笠をかぶって入りました。つばの下から覗く、紅く色づき始めた木々を眺めていると、あまりの風流さに一句読めそうな気がしてきました。
…しばらく考えましたが、最初の五・七・五までしか思い浮かびませんでした。
「早秋の 上州来たりて 偲ぶるは」
残り、だれか考えてください。
お風呂から上がり髪を乾かしていると、はじめて他のお客さんが入ってきました。
すでに一番風呂をいただいた、この優越感よ…。
お風呂上りは大浴場手前の休憩スペースで小休憩。あと2週間くらいで、この木々も紅く染まることでしょう。
さて、帰りのバスの時間まで、伊香保の石段街を散策することにします。
「ひびき野」さんから石段街までは、徒歩で約10分。国道沿いを歩きます。
こちらが石段の始まり。中央には「黄金の湯」が流れています。
石段を少し上った右手に、「旧ハワイ王国公使別邸」があります。
アメリカのハワイ州が独立国だった明治31年(1898年)まで、駐日ハワイ王国弁理公使ロバート・W・アルウィン氏が夏に別荘として使用していた建物の一部、とのこと。無料で見学できます。前庭では、紅葉が色づき始めていて、あと数週間後にはとても美しいことでしょう!
石段をさらに上ると、途中に祠のようなものがあり、なぜか大量のアヒルが置かれていました。こんなアヒル密度は見たことがない。
石段は365段あり、半分くらい登ると汗ばんできました。
そろそろ、一息つきたくなってきます。
石段街は玉こんにゃくや温泉饅頭が有名と聞いていましたが、なぜかこの日はどちらもお店がやっていないようで、見つけられず残念!
代わりに、こちらのカフェ「大正浪漫 黒船屋」さんに入ってみました。
ランチは石焼カレー、夜はラーメンが有名のようですが、コーヒーセットもあります。
ちなみに、向かいには「千と千尋の神隠し」のモデルになったと言われている旅館、「横手館」さんがあります。元禄時代(宝永年間1710~1720)の創業とのことで、歴史を感じる外観。いつか宿泊してみたいです!
そろそろ帰りのバスの時間が近づいてきたので、これにて引き返します。
石段を下りた向かいには、「伊香保石段街」のバス停があり、
目の前には観光情報コーナーを兼ねた待合所があります。雨の日は助かりますね。
帰りのバスは約5分遅れで到着。始発が草津温泉なので、交通事情によって遅れることもあります。
行きは満席でしたが、帰りは少なく3割程度の乗車率。金曜なので、行きのバスで同じだった人たちは泊まりの人が多そうです。
行きはよく見えなかったバスの内装デザインもしっかり見れました。温泉地へ行くバスらしく(?)落ち着いた茶色が基調のデザインになっています。
休憩で立ち寄るSAは行きと同じ上里SA。すっかり夜です。
行きのバスと変わって、帰りの車内はとっても静か。話し声があまり聞こえてきません。
観光して遊んで、疲れて寝ている人も多い様子。
そういう自分も、ウトウトしてきました。。
気付いたら、もう都内に入っていました。渋滞してはいませんでしたが、終点バスタ新宿に到着したのは予定時刻の30分ほど過ぎた時間。平日でもこれくらいの遅れは発生するようです。
最後に、取り忘れたバス外観をパシャリ。
写真がヘタですみません。。「FOR SHINJUKU」と出ています。
■まとめ
・荷物を頭上の網棚に置きたい人は、2列目以降の席がオススメ。
・観光地への直行バスは大人もテンションが上がり、修学旅行気分になれる。
・旅館の日帰り入浴プランは手軽に贅沢気分が味わえて良い。
オープン時間に合わせていくと独り占めできる可能性あり。
・かかった金額は温泉、グルメ、観光を楽しんで、1万円以下。
高速バスの日帰り旅、オススメです!